ポイント
- 車両のレベルアップ、お客様が求める鉄道車両の提供
古くなった鉄道車両をリニューアルすることで、新車との車内設備(座席や照明など)の格差を改善することが可能です。また内装や外装のデザインに手を加えることで、お客様に特別な鉄道の旅を提供できます。
- 新車投入コストの抑制
車両のリニューアルによって新車投入のサイクルを延ばすことができ、新車投入コストを抑えることが可能です。
- 持続可能な社会の現実 ~SDGs 目標 12~
リニューアル工事の取り組みは、SDGs 目標12「つくる責任、つかう責任」達成の取り組みでもあります。資産の効果的な活用にJR西日本テクノスがお手伝いさせていただきます。
課題と解決策の概要
当社は、普通列車のリニューアル(体質改善)に力を入れています。体質改善によって既存の車内設備を新車と同等の水準までレベルアップさせます。
体質改善のラインナップには、座席(シート)改造による快適性向上、車椅子対応によるバリアフリー化や客室照明のLED化などがあります。
課題:普通列車のリニューアル工事

課題解決手法:快適性の向上 ~座席(シート)改造~
座席(シート)の改造は、サービスを向上させる要素の一つです。座り心地を良くして長時間でも快適な移動を提供します。

課題解決手法:バリアフリー対応 ~車椅子スペース設置~

車内の一部を車椅子スペース化する工事やドアレールの段差を解消する工事(車椅子の車輪が通過する部分のドアレールを取り除く工事)など、車椅子をご利用されるお客様にスムーズなアクセスを提供します。
※車椅子スペース化は、移動等円滑化整備ガイドラインで推奨される項目の一つです。
課題解決手法:省エネ化 ~照明のLED化~
蛍光灯からLEDへの交換は、次のメリットがあります。
- エネルギー効率が高いため、消費電力は小さい
- 構造的に長寿命であり、交換頻度は低い

課題:長編成の短編成化改造・リニューアル【近江鉄道100系】
当社は、これまでのリニューアル工事で培った技術力を他の鉄道事業者にも提供しています。その中で近江鉄道で実施した先頭車リニューアル工事を紹介します。

近江鉄道向けのリニューアル工事は、西武鉄道の車両をベースに行われました。この工事では、元々4両1編成で譲り受けた車両を先頭車の運転台を中間車に付け替えることで、2両1編成にするリニューアル工事を行いました。

課題解決手法:先頭車化改造


課題解決手法:車内設備の改造(ワンマン運転対応等)
車内の設備も、ワンマン運転に対応した機器の搭載や車椅子スペース化、手すりの増設など、近江鉄道からの要望に応えた車両リニューアルを行いました。


課題:観光列車への改造・リニューアル工事【WEST EXPRESS 銀河】
気軽に鉄道の旅を楽しめる「新たな長距離列車」として、京阪神地区で使用された117系をWEST EXPRESS 銀河にリニューアルしました。※コンセプトは多様性・くつろぎ・カジュアル


課題解決手法:内装の改造

課題:観光列車への改造・リニューアル工事【etSETOra(エトセトラ)】
「せとうち広島デスティネーションキャンペーン」の開催にあわせて、キハ47系気動車をせとうちの多島美や広島の食の魅力を堪能できる新たな観光列車「etSETOra」としてリニューアルしました。


課題解決手法:内装の改造

課題:観光列車への改造・リニューアル工事【一万三千尺物語 -あいの風とやま鉄道-】
富山県を中心に展開するあいの風とやま鉄道で運用されていた413系を、観光列車「一万三千尺物語」としてリニューアルしました。車内内装は、旧国鉄車両413系の歴史的情緒と富山独特の自然的風雅を調和させたデザイン。天井、床、テーブル等に富山県産の「ひみ里山杉」、「木」と調和した落ち着いた空間に富山湾を意識した「青」をアクセントとして使用しています。


課題解決手法:内装の改造

