outline製品のポイント
1.事例の概要
・運搬効率化と負担軽減を実現
道路から線路内まで積み替えなしに材料や工具を運ぶことができる軌陸両用運搬車「デュアルバロー」を導入し、運搬効率化と負担軽減を実現された山陽電気鉄道さまの事例をご紹介します。
導入企業名:山陽電気鉄道株式会社
所在地:鉄道事業本部:明石市二見町東二見1050番地
業務内容:鉄道事業(本線:西代-山陽姫路54.7 km、網干線: 飾磨-山陽網干8.5 km)
特色:神戸市から姫路市までの沿線地域に密着した輸送サービスを提供し、地域住民の足として、また観光客の移動手段として重要な役割を果たしている。
2.解決した/解決を目指す課題
・人力による運搬に関連する肉体的負担や労災リスクの低減
線路内での人の手による機材の運搬は、運搬者の肉体的負担になるだけでなく、バラストや枕木など足元が悪く、つまずいて転倒し、怪我をする恐れもあり。
3.導入の成果/効果
・作業効率化や労災発生リスクの低減
踏切道から荷物を載せたままレールの上を走ることで効率化と労災リスク低減を両立。
導入背景と課題
全国の各鉄道事業者さまを訪問し、JR西日本グループの技術開発・DX・効率化・省人化の取り組みを紹介する中で、山陽電気鉄道鉄道 事業本部 技術部さまを訪問しました。我々の取り組みを紹介したところ、軌陸両用運搬車「デュアルバロー」に興味を持っていただきました。
課題解決手法
山陽電気鉄道さまでも他の鉄道会社と同様に、鉄道の保守作業において、機材を人の手で持ちながら線路内を歩いて作業現場まで移動することがあります。大きなものの運搬には軌道自動自転車や軽便トロを使用されていますが、これらの手段を使うまでもない場合、1回では運びきれない量の機材を人の手で運搬されることがあります。
線路内での人の手による機材の運搬は、運搬者の肉体的負担になるだけでなく、バラストや枕木など足元が悪く、つまずいて転倒し、怪我をする恐れもあります。また、軽便トロを使う運搬では、駐車場所から軽便トロまで一旦手押し車で運び、手押し車から軽便トロに積み替える手間が発生します。
これらの課題を解決した実績のある軌陸両用の手押し車「デュアルバロー」を導入することで、自社でも同様の課題解決ができるとお考えになり、導入いただくに至りました。
導入効果と実績
山陽電気鉄道さまでは、2023年度に3台導入され、運搬の効率化や労災発生リスクの低減に活用されています。

今後の展望
鉄道技術展などにも出展・展示し、実物に触れていただくことで、全国の鉄道会社や鉄道関連工事・保守会社での導入を促進したいと考えています。
導入現場/顧客の声
山陽電気鉄道さまから
「デュアルバロー」の導入前は、駐車場所から作業場所まで工具や材料を抱えて足元の悪いバラスト上を何度も往復移動することもあり、負担が大きかったですが、「デュアルバロー」の導入後は、運搬のための往復移動や負担を減らすことができました。
「デュアルバロー」は鉄道設備保守の現場起点・発想で開発された、痒いところに手が届くソリューションで、助かっています。
JR西日本グループさんには、他鉄道事業者へも様々なソリューションを今後も広く展開いただけることを期待しています。
