線路内作業におけるVRを使った触車事故防止訓練の南海電気鉄道さまの導入事例

2025-07-25

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outline製品のポイント

1.事例の概要

JR西日本電気テックが独自に制作したVRソフトを活用し、線路内作業における効果的な触車事故防止訓練を実施している南海電気鉄道様の事例をご紹介します。
 導入企業名:南海電気鉄道株式会社
 所在地:本社事務所:大阪市浪速区敷津東二丁目1番41号
 業務内容:鉄道事業(総営業キロ数169.1km)
 特色:大阪府と和歌山県に跨り、関西国際空港・高野山へのアクセスを提供するとともに、地域密着型の鉄道会社として通勤・通学路線として多くのお客さまにご利用頂いている。

2.解決した/解決を目指す課題

・触車事故防止教育に関する内容・効果の深度化
従来の教育とは異なる、より効果的な触車事故防止教育を実現したい。

3.導入の成果/効果

・幅広い触防教育の実現
自社社員の教育での活用にとどまらず、立体交差事業に関連して新たに従事する請負会社の社員への教育にも活用。

導入背景と課題

鉄道技術展やJR西日本グループ イノベーション&チャレンジデイで、JR西日本グループの技術開発・DX・効率化・省人化の取り組みを紹介する中で、南海電気鉄道 鉄道事業本部 安全推進部さまに興味を持っていただきました。

課題解決手法

南海電鉄さまでは、安全意識調査、動画教材の活用、講演会・業務研究発表会・ヒヤリハット担当者会の開催、3H(初めて・変更・久しぶり)情報共有を行うなど、安全意識と安全レベルの向上を目指す中で、鉄道設備保守作業従事者を対象に触車事故防止に関する教育を積極的に行っています。
触車事故防止教育に関する内容・効果の深度化を目的に、新たな教育ツールを探す中でVRの活用を検討することになり、現場目線で制作されたJR西日本電気テックの触車事故防止訓練VRにたどり着きました。
 他社のVRと比較し、JR西日本電気テックのVRであれば、
 ・持ち運びが容易で、本社だけでなく現場事務所へ持ち込んでの教育訓練ができる
 ・臨場感のある訓練ができる
 ・自分たちで考えたシナリオやイレギュラーな事象の再現ができる
 ・実現場では体験できない、やってはいけない不安全行動や触車事故を疑似体験できる
 ・同一のVR空間で2名が同時に体験できる
 ため、JR西日本電気テックの触車事故防止訓練VRの導入に至りました。

導入効果と実績

工務系の全社員を対象に、触車事故防止訓練VRを使用した教育を実施し、自社社員の触車事故防止の啓発に役立てています。さらに、自社社員への教育での活用にとどまらず、立体交差事業に関連して新たに従事する請負会社の社員への教育にも活用しています。

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導入現場/顧客の声

南海電鉄安全推進部さまから
JR西日本電気テックで制作したソフトをそのまま販売するのではなく、当社の要望に応じたカスタマイズ(待避ルールや車両カラーなど)も実施してもらったことで、被体験者がより臨場感のある体験をすることができるようになりました。2023年度に2セットを導入後、VRの活用が広がるに伴い、2024年度には追加で4セットを導入し、安全性向上に役立てています。
2023年度の初回導入時には、触車事故防止訓練VRとともに、JR西日本電気テックの検査品質向上訓練VRも導入し、乗務員の仕業前確認の教育にも活用しています。2024年度の追加導入時には、乗務員・清掃員向けに車両基地内社員通路での不安全行動防止教育VRを制作してもらいました。
これからもVRの活用を通じて、さらに安全意識の向上を図っていきたいと考えています。
JR西日本電気テックには、VRに限らず、効率化や省人化に関するアイテムなども広く展開していただけることを期待しています。

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