山陽新幹線トンネル路盤下において列車通過による繰り返す荷重の影響により、地山が細粒化し路盤下に隙間が発生し、新幹線走行の乗り心地に影響をきたすことになります。路盤下亀裂層に高流動コンクリートにより杭を構築することにより改善をはかる工事です。路盤下支持杭(拡径杭)工事を施工するため、掘削機・拡径機を積載した専用台車を開発しました。
1.拡径杭詳細
山陽新幹線トンネル内に、メンテナンス車両により拡径杭専用台車を搬入し、削孔機(ガイドセルマシン)、拡径機(スピンドルマシン)により杭を形成し、生コン打設して拡径杭を構築します。
2.施工ステップ
3.施工状況動画
4.特徴
専用台車は、台車上の機械搭載部分を一部切欠き、姿勢制御機能を有した架台上に各種マシンを搭載することにより水平、垂直を正整し施工位置までマシンがスライドすることで速やかに所定の位置での施工が可能となっています。
5.まとめ
山陽新幹線トンネル支持杭(拡径杭)専用台車は、平成26年3月に導入され、これまで継続して施工をおこなってきましたが、施工を重ねることで課題が発生してきました。更なる施工効率化による生産性向上を図るべく2021年度に専用台車の荷台改良と削孔機等を増備をすることで生産性・安全性向上をはかりました。