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製品情報

2023.12.22

長い延長のバラスト整理作業の効率化に最適な「軌陸バックホウ牽引式バラストスイーパー」

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軌陸バックホウを活用したまくらぎ交換作業や、つき固め作業後のバラスト整理作業の効率化を目的に、自動でバラスト整理を行う軌陸バックホウ牽引式の専用装置を開発しました。

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                   写真1 全景 

1.開発に至るまでの経緯

まくらぎ交換作業を行うと、交換後にバラストが散乱するため、熊手等を使用してバラストを整理することが一般的です。軌陸バックホウを活用してまくらぎ交換作業を行う際は、多数のまくらぎを交換するため、交換作業が広範囲となり、前かがみの姿勢で長時間整理作業を行うことが、作業者にとって大きな負担となっていました。

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        写真2 作業者によるバラストの整理作業

また、体積の大きなまくらぎに交換することや、まくらぎ周辺のバラストがほぐれることで、余分なバラストが線路内に残ることから、それらをショベル等により作業者がかき出しており、その作業も大きな負担となっていました。

 この問題を解決するために、散乱した余分なバラストを自動で整理・排出可能な専用装置を開発することとしました。

2.本装置の概要

開発した専用装置は、人力でのバラスト整理作業やかき出し作業を極力不要とできるよう、以下の機能を有しております。

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                          図1 装置全体図

サイドプラウ(排障器)が外側のまくらぎ上のバラストを押し出します

回転式のメインブラシが線路内の余分なバラストをベルトコンベア上へ跳ね上げ、ベルトコンベアが線路外へ排出します

締結ブラシが締結装置周辺のバラストを整理し、最後尾の排障器がまくらぎ上のバラストを整理します

障害物を検知すると自動で装置を停止させる装置が装備されており、地上設備の損傷を防止します

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                       写真3 障害物検知装置
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              写真4 装置によるバラスト整理
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                          写真5 装置による整理状況

3.機動性に優れた2台車方式の採用

本装置は、動力車と作業車を2台に分割した方式とし、1台当たりの重さを軽量化しています。これにより、4tクラスの移動式クレーン車での運搬が可能となりました。また、道路上を人力で移動可能とするジャッキローラー機構を備えているため、軌陸両用車と同様に、踏切等からの搬入出を可能としております。これらのことから、線路上の回送に時間を要する箇所のバラスト整理作業でも本装置を活用することができます。

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             写真6 人力での装置載線状況

4.まとめ

当社におけるまくらぎ交換については、軌陸バックホウによる機械化施工が定着していますが、人力での作業を余儀なくされていたバラスト整理作業が、このたび開発した専用装置により機械化され、作業環境の改善が期待できます。

長い延長のバラスト整理の効率化に最適な「軌陸バックホウ牽引式バラストスイーパー」をぜひお試しください。

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