- さらなる安全と安定輸送の追求
- 持続可能な鉄道・交通システムの構築
- 魅力的なエリア創出の一翼を担う鉄道・交通サービスの提供
JR西日本のイノベーション活動
THE CURRENT SITUATION
鉄道会社が置かれている現状
人口減少や少子高齢化、労働人口の減少など、社会は大きく変化し、これらの変化は今後も加速する見込みです。これらは、私たち鉄道会社にとっても「オペレーションリソースの維持困難」など多くの問題をもらたらしています。
これらを実行するために必要不可欠なのが、イノベーションによる新たな価値創造です。
ORIGIN AND CONTENT
イノベーションプラットフォームの目的
JR西日本のイノベーション活動は、20年後のありたい姿を描いた「技術ビジョン」から始まりました。

そして2018年、JR西日本はオープンイノベーション室(現在のソリューション営業企画部)を設立。チームとして「オープンイノベーション」を軸に、社内外のアイデアと技術を統合し、価値創造を加速する活動をキックオフしました。
私たちのイノベーション活動は「インバウンド型」「アウトバウンド型」の二軸で進めています。
- インバウンド型:社内ニーズ/社会シーズを基に、新技術を取り入れ、新たな価値を想像
- アウトバウンド型:社内ノウハウ/培ったソリューションなどを用い、社会課題や同業者のみならず幅広いクライアントの悩みを解決

REALIZED CASE STUDIES
鉄道会社が置かれている現状
これまでのイノベーション活動の事例の一部を「ハードプロダクト」「データソリューション」に分けてご紹介します。
フルスクリーン
ホームドア
FULL SCREEN
HOME DOOR

あらゆる車種・編成に応じて開口を構成できる「世界初方式のフルスクリーンホームドア」。 大阪駅うめきたエリアでは、2031年開業予定のなにわ筋線まで見据えると、入線車種が多様となることが想定されます。JR西日本で展開してきたホーム柵や、各メーカーにて開発中の新型ホームドアでも対応が困難であるため、車種に応じて自在に開口を構成出来るホームドアを開発しました。
顔認証改札 FACE RECOGNITION GATE
段差解消機 STEP ELIMINATOR

車椅子をご利用されているお客様にスムーズに乗降いただくため、自動で可変的に駅ホームと車両間の隙間・段差を埋め、スロープ機能を果たす機構を開発しました。
本プロジェクトは、関東経済産業局主催のロボットコンテストで技術を公募。知恵と技術を保有する地域企業と連携したイノベーションの育成・創出の事例です。
列車動揺判定スマホ
「RailMonitor(レルモ)」
RAIL
MONITOR

スマホを用いて列車の揺れを3次元のデータで可視化することで、保守点検にかかるリソースの削減に成功しました。
JR西日本では、設置した「列車の異常挙動を監視・検知する装置」から得られる「揺れ」のデータを、線路状態の把握に活用する技術開発に取り組んできました。
この技術を広く社会に役立てて頂くべく、他の事業者様にご紹介する中で、より安価に同様の機能を達成できないものか、とのお声を複数いただきました。
そこで、社内開発で得られた知見を活用し、スマートフォン1台で、列車の揺れを計測することにより、線路状態を判定する、他社様仕様のスマホアプリを開発しています。
駅務機器CBM
CONDITION BASED
MAINTENACE

自社開発した故障予測AIにより、駅務機器のメンテナンス回数や部品交換の最適化を図り、コスト約20%削減を実現しました。
機器の稼働データから、機械学習により将来の故障予測および故障原因となる要素の分析を行います。
この技術により、出改札機器の点検作業を既存の周期点検方式から故障が起きうる機器を優先して点検するCBM手法への切り替えを行いました。
※Condition Based Maintenance(状態基準保全)の略。故障を未然に防ぐため、センサー等により設備の状態を監視し、状態に応じてメンテナンスを行う保全方法。
監視カメラAI SURVEILLANCE CAMERA AI

JR西日本管内の駅構内に設置された約7,500台の防犯カメラ。このカメラから得られる膨大な学習データをもとに、「高品質」「高セキュリティ」を実現した自社独自の画像解析AIを開発しました。
AIがカメラ画像をリアルタイムに解析することで、駅構内での不審行動への迅速な対応や、車いすをご利用されている等お手伝いが必要なお客様の安全確保に役立てています。
ABOUT INNOVATION ACTIVITIES
鉄道会社が置かれている現状
実績や得られた示唆
- 大阪駅うめきたエリア開業時には、様々な新サービスを具現化し、お客様に提供できたこと
- これまで培ってきたノウハウやsolutionは同じ課題を抱える鉄道事業者へ部外展開できること
- 高いSLAにて構築されている鉄道solutionは鉄道業界以外であっても十分に通用するということ
鉄道事業中心の会社で、
我々が先頭に立ち、
切り開いてきた成果
課題
- インバウンド/アウトバウンド共に、顧客・パートナーの発掘・関係性構築の場面で、リーチできる範囲が限定的。人による“face to face“ではあまりにも非効率。
16の技術系グループ会社が一体となり
課題解決を加速するプラットフォームとして
JRWイノベーション
プラットフォームを開設
