【日本信号㈱×㈱てつでん】Traio × IoTセンサで「線路から街まで」をつなぎ、安全・省力・価値創造を実現

2025-12-22

人手不足が進む一方で、安全のニーズはますます高まっています。「Traio(トレイオ)」と「IoTセンサ」。この協創により、転てつ機や踏切、融雪器、信号機などの設備状態を常時・遠隔で“見える化”。予兆保全を起点に、施設管理・防災・物流へとデータ活用の裾野を広げ、安全・省力・価値創造を同時に実現可能です。

背景:いま求められる“予兆保全”

  • 労働人口の減少、広域に点在する設備、そして自然災害の激甚化。
  • 各種インフラの維持には、無人化・省力化と安全の両立が不可欠。

従来の「巡回・点検中心」から、データ起点で“故障する前に手を打つ”予兆保全へ。

協創の価値:Traio × IoTセンサの強み

「早く・広く・安定して」データを集め、見える化 → 予兆 → 自動化までを一気通貫します。

Traio(日本信号)

  • 地上・車上・駅務・周辺設備のデータをクラウドで収集・蓄積・分析
  • 映像/電流・電圧/音圧/振動/温湿度など、多様なインターフェースに対応。
  • 指令・保守・施設・商業など部門別ダッシュボードを提供し、意思決定を迅速化。

IoTセンサ(てつでん)

  • 既設設備を活かす外付けのレトロフィット実装に強み。

短工期・低負担で取付可能。停止時間や導入コストを抑制し、現場展開のハードルを下げることが可能です。

Traio×IoTセンサ のイメージ図
Traio×IoTセンサ のイメージ図

代表ユースケース(鉄道)

取得データはTraioクラウドに集約。指令・保守・資産管理システムへ連携し、既存業務の流れに自然にフィットすることができます。

  1. 転てつ機(センサ一体型)
    電流・電圧の状態から稼働状態を常時監視 → 計画保全化で停止リスクを低減。
  2. 踏切しゃ断機(センサ一体型)/警報機(レトロフィット型)
    音圧・電流・電圧で動作不良の兆候を検出 → アラートで一次診断を遠隔化。
  3. 電気融雪器(レトロフィット型
    電流・アース状態から発熱/絶縁状態を監視 → 故障箇所の早期検知と現場作業を削減。
  4. 閉そく信号機(レトロフィット型
    回路状態・軌道リレーの電圧・位相差を継続監視 → 検知時間短縮と見落とし防止。

鉄道“以外”への今後の展開

代表ユースケースで得たノウハウをもとに、Traio × IoTセンサは鉄道・駅から街へと拡張することが可能です。施設管理・防災・物流などへの適用範囲拡大を今後実現して参ります。

駅ビル・商業施設:空調・ポンプ・エスカレータ等の稼働を常時監視し、省エネ最適化と計画保全につなぐことができます。

不動産・施設管理:漏水・振動・騒音・CO₂などの環境データを可視化し、快適性の向上と工事計画の精度向上を実現することができます。

防災・減災:冠水・土砂・強風・降雪のセンサを沿線や河川・法面に展開し、早期警戒と避難情報の発信につなげることができます。

観光・MaaS:人流データを活用して混雑緩和や回遊促進を行い、イベント運営やテナント配置の最適化に貢献可能です。

物流・ヤード運用:荷役設備の稼働率・停止要因をデータ化し、ボトルネック解消と業務の標準化を進めることができます。

エネルギーマネジメント:太陽光や空調の需要予測制御を行い、ピークカットと電力コストの削減を図ります。

広告・販促:センサー由来の人流・滞留データを用いて、効果的な販促計画を導くことが可能です。

アクセシビリティ/UD:エレベーター・エスカレータの稼働監視や混雑検知により、バリアフリー導線をリアルタイムに最適化可能です。

まとめ

人手不足と安全ニーズが高まるいま、Traioとレトロフィット型IoTセンサーの協創は、鉄道の保守を「点検」から「予兆」へ進化することが可能です。

将来的な施設管理・防災・物流までの適用範囲拡大を視野に、現場起点のデータ循環を構築し、線路から街までをつなぐ「新しいみまもり」を実現していきます。

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