送電線の樹木離隔管理システムの(その2)

2025-07-03

アジア航測の「送電線の樹木離隔管理システム」について 2回にわけてご紹介します。

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outlineソリューション概要

送電線の樹木離隔管理システムとは

電気事業法第61条に基づき、電線路に障害を及ぼす恐れのある樹木との『離隔状況』をパソコン上で管理し、「樹木の成長量」を予測することで次年度以降の効率的な伐採計画を立案することを支援するシステムです。

主な機能のご紹介

(今回の記事では★を紹介します)
・送電線と樹木の離隔計算結果をわかりやすく表示(平面図、縦断図、横断図)
・マウス操作だけで「縦断面」「横断面」を簡単に表示
・電線管理温度による離隔値シミュレーションが可能
★樹木成長率による将来予測と樹木伐採管理に必要な各種機能を搭載
★各種帳票出力と図面印刷が可能(平面図、縦断図、横断図、径間写真画像)
・現地調査用GPS付タブレットPCへのエクスポート機能

電気事業法第61条(植物の伐採又は移植) について

電気事業者が電線路や電気工作物に影響を与える植物を伐採または移植する際の手続きを定めています。送電線の安全を脅かす植物については、経済産業大臣の許可を得た上で、植物所有者への事前または事後の通知を行い、伐採が可能です。

ユースケース、効果 Use Cases & Effects

将来予測機能の効果

電力会社が管理する送電線は全国電力で8万kmもあります。樹木接近状況の予測をPC上でおこなうことで現況把握のためのレーザ計測に必要なコストを抑えることができます。

伐採情報管理機能の効果

継続した樹木管理に向けた伐採雇歴の表示ができます。
送電線ルートは鉄塔間で鉄塔建替えにならない限り、経過する送電線の下の樹木は維持管理しなければなりません。山林において完全に樹木を排除した後は植林をすることが前提であり、切り株を残しての伐採の場合、樹木は再び成長するためです。


将来予測機能

  • 樹木接近状況の予測

計測日から1年後~10年後までの樹木の接近状況(将来予測データ)を表示できます。樹木の接近状況を、静止時・横振時・倒壊時ごとに選択できます。

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予測結果の表示方法は①全年度表示②年度別選択表示③年度毎表示(積算)のいずれかを選択できます。

0924図02

将来予測は①樹木成長曲線と②過去の計測データとの成長差分から予測できます。

0924図03
  • 予測データにもとづく伐採範囲の設定

将来予測表示で横断面図を表示させると囲まれた範囲線が表示されます。

0924図04

将来予測データをもとに、年度ごとの伐採範囲の面積集計ができます。集計結果はCSV形式でファイル出力できます。

0924図05

伐採情報管理機能

伐採した範囲を設定し伐採情報を入力します。
伐採更新年月日を入力し伐採方法に応じだI青報を登録します。
伐採方法には【根切り】と【芯止め】があり、【芯止め】の場合には樹木高または伐採量を入力します。

0924図06

過去に伐採処理した履歴情報を取り込み表示することで、継続した樹木伐採管理が行えます。

0924図07
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