非連動分岐器 遠隔操作システム(開発中)

2026-01-30

構内入換作業の効率化、安全性向上を実現

非連動分岐器アイキャッチ
製品概要 Outline

★非連動分岐器(手作業で転換操作が必要な分岐器、ポイント)の転換作業を遠隔操作化

従来、作業員が分岐器まで赴いて行っていた転換操作を遠隔化することで、移動ロスや手待ち時間を軽減できます。

★車両基地等の構内における分岐器作業の効率化と安全性の向上を実現

作業員が分岐器まで移動せず転換操作可能となることにより、手作業の負担を軽減し、安全な作業環境を実現できます。

※「非連動分岐器 遠隔操作システム」は開発中の製品のため、仕様や機能等は製品化時に予告なく変更される場合がございます。あらかじめご了承ください。

開発経緯 Development History & Features

1.関連用語

そもそも非連動分岐器とは、手返し(人が分岐器に出向いて転換操作を行う)転てつ器を意味します。

Bunkiki

(1)分岐器と転てつ器(ポイント)

分岐器と転てつ器(ポイント)は、以下のように定義されています。

”列車を他のレール上に分岐させるための装置全体を「分岐器」といい、その中でレールを分ける装置が「転てつ器(ポイント)」。”

※出典「鉄道用語辞典

(2)連動(装置)とは

鉄道業界の保線で使用する「連動(装置)」とは、コンピューターと通信回線によって、決定した進路に基づき、信号機能と転てつ器(ポイント)を連携させ、自動で切り替えを行うことを指します。

本システムはこの非連動分岐器を遠隔で操作できる環境を構築することで、車両基地等の構内における転換作業の効率化と、システムによる作業安全性の向上を図るべく、開発に取り組んでいます。

2.開発経緯

当社では非連動分岐器を有する車両基地、区所等の構内入換作業における生産性と安全性の向上を目指し、非連動分岐器を遠隔で操作・確認ができるシステムの開発に着手しました。

仕様 Features

1.システム構成

システム構成は以下の通りです。

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  • 自動転換装置
    • 分岐器をモーター動作により遠隔で操作するための装置
  • 転換監視装置
    • 分岐器の状態確認及び自動転換装置へ指令を伝える装置
  • 遠隔操作制御装置
    • 転換監視装置と通信し、操作する装置
  • 遠隔操作制御システム
    • 転換監視装置及び遠隔操作制御装置と通信し、制御する装置

2.主な機能

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  • 遠隔操作機能
    • 構内及び車両の運転台から操作がタブレット端末により可能
    • 遠隔で複数の自動転換監視装置及び転換監視装置の操作及び状態確認が可能
    • 操作中の分岐器の状態を映像で確認が可能
    • 線路上の支障物の有無や接触限界標識が視覚的に確認可能
    • 分岐器の転換状態及びトングレールの密着状態が視覚的に確認可能
  • 転換操作ロック機能
    • 線路上の支障物の有無を確認しなければ転換操作が不可能
    • 分岐器の安全確認後に操作をソフト的にロック
  • 記録機能
    • 1週間以上のシステムの操作及び動作(画像含む)の記録可能
  • 故障検知・表示機能
    • 故障や通信不良等、システムの動作状態を表示し通知
  • その他
    • 2台以上の端末で同時に操作ができ、各々端末からの競合を防止
    • 分岐器とシステムの接続状態を検知
    • 第三者による不正操作防止のためセキュリティ機能を実装
ユースケース、効果 Use Cases & Effects

システム導入前後での作業の変化

(1)システム導入前

例えば、JR西日本グループでは、以下の手順で、転てつ器(ポイント)取扱者が転換作業を行っています。

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【転換操作前】

  • 線路に向かって転てつ器(ポイント)の手前に立ち、次に以下の内容について線路の状態を確認する
    • 開通させる線路の状態が車両の運転に支障のないこと
    • 隣接線路の留置車両が車両接触限界を支障していないこと
    • 車輪止めが解放していること
  • 車両の移動状態について、以下の内容を確認する
    • 転てつ器(ポイント)の取扱いに支障のないこと

【転換操作後】

  • 進路要求を受けた方向により定位または反位を確認して、次に転てつ器(ポイント)を転換する
  • 先端レールが基本レールに密着したことを確認する
  • 転てつ器を転換した位置付近で、全体的に開通方向を確認する

(2)システム導入後

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当社の非連動分岐器の遠隔操作システムを導入すると、以下のような手順で非連動分岐器を操作することが可能になります。

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転換前の手順】

  • カメラの映像により車両移動の状態を確認する

【転換後の手順】

  • カメラの映像にて転換方向を確認する
  • システム操作により遠隔操作する
  • カメラの映像により密着を確認する
  • カメラの映像及びシステムでの進路構成画面により確認する

共同開発社 Our Co-developers

・西日本旅客鉃道㈱
・NECプラットフォームズ㈱
・㈱石川鉄工所

構想中の仕様 Future Plans

本記事に掲載した写真の「ポイントリバーS型」分岐器以外にも、「おもり付き分岐器(ダルマ型)」に対応した製品の開発にも取り組んでいます。

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