軌間拡幅台車

2026-01-09

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 整備新幹線の軌道新設作業の一つである「仮設レールの軌間を拡幅する作業」の省人化・省力化および安全性向上を目的とした、専用の作業台車を開発しました。

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写真1 全景

開発に至るまでの経緯Development history

近年新設される整備新幹線には、軌道スラブ(長さ5m、幅2.6m)と呼ばれるコンクリートブロックの上にレールが敷設された軌道構造が多く採用されており、その軌道スラブを敷設する際は、新幹線車両と同じ線路幅(1,435mm)を走る工事用車両により、現場まで運搬しています。

 その後、スラブを敷設するためには、線路幅を一旦3,000mmまで広げる必要がありますが、レールを吊上げ器を15m程度ごとの間隔に並べ、人力により長さ200mのレールを一斉に横移動させるため、15名の作業者が必要となっていました。また、作業者は吊上げた重量のあるレールを取り扱うため、レールと接触するなどの労働災害発生のリスクや、多数の器具の運搬や配列等の付帯作業が、作業者にとって負担となっていました。この問題を解決するために、レール吊上げ器を使用せず、軌間拡幅が行える走行式の専用台車を開発しました。

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写真2 レール吊上げ機による拡幅作業

作業プロセスの改善による生産性の向上Improvement of work processes

 開発した専用台車は、本体に付属された工業用ジャッキとレールクランプ装置を用いてレールを吊上げ、所定の位置までレールを台車上で押し広げます。そして、そのままコンクリート路盤上を台車ごと走行させることにより、連続的にレールを外側へ移動させる機構となっています。また、台車は作業者が自ら推進させますが、走行動力として電動アシスト装置を採用していることから、推進時の作業者の負担もなく、10名以下の作業者で安全にレールを拡幅することが可能となりました。

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写真3 電動アシスト装置

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写真4 各部名称

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図1 台車によるレール拡幅イメージ

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写真5 台車によるレール拡幅作業

まとめSummary

これまでの整備新幹線新設時の軌間拡幅作業は、レールの横移動や多数の器具運搬など、多くの作業者が必要かつ労働災害発生のリスクが高い重労務作業でしたが、このたび開発した専用台車の活用により、省人化・省力化や安全性向上が図られ、北陸新幹線敦賀開業に向けた新設作業では、生産性の向上や作業環境の改善につながりました。

 整備新幹線新設時の仮設レール敷設に最適な「軌間拡幅台車」をぜひお試しください。

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