まくらぎ切断グリッパー

2025-07-30

分岐まくらぎ交換の効率化に最適な「まくらぎ切断グリッパー」

Daitetsu1

 分岐まくらぎ交換の効率化を目的に、まくらぎを切断しながら交換も同時にできる軌陸バックホウ用のアタッチメントを開発しました。

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写真1 機体全景

1.開発に至るまでの経緯

 分岐まくらぎは、その寸法が大きく、また、分岐器周辺には支障物などもあり、1本形状のままでは抜き取ることが出来ない場合が多くあります。このため、まくらぎの抜き取りには、バラストを深く掘り下げたうえで、丸ノコを用いてまくらぎを切断する必要があり、大変な重労務でかつ時間を要する作業となっていました。この問題を解決するために、まくらぎを切断しながら交換も同時にできる軌陸バックホウ用のアタッチメントを開発しました。

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写真2 人力によるまくらぎ切断状況

2.アタッチメントの概要

 開発したアタッチメントについては、バラストのかき出し、まくらぎの切断、抜き取り、挿入、旋回などの交換に必要なすべての機能が備わっており、重労務の削減による作業環境の改善や、大幅な時間短縮による生産性の向上にもつなげることができます。分岐まくらぎ交換以外の用途として、停車場構内のホーム区間など、まくらぎの抜き取りが困難な箇所においても同様な効果が期待できます。

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写真3 開発機によるまくらぎ切断状況

3.鉄道沿線の樹木伐採での活用

 開発した「まくらぎ切断グリッパー」については、大きな断面の木材を切断し、掴む、旋回することが出来るという特徴を活かし、鉄道沿線の樹木伐採にも活用することができます。 樹木伐採用には、各種の専用のアタッチメントもありますが、開発したアタッチメントについては、太い幹を切断したのちに、その特徴を活かし、地上まで樹木を安全に取り卸し、任意の箇所に集積、整理が出来るなど、樹木伐採の一連の作業の安全性や効率性などの改善が見込めます。

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写真4 開発機による雑木伐採状況

4.まとめ

 これまでの分岐まくらぎ交換では、まくらぎの切断など、人力での作業を余儀なくしていましたが、このたび開発した「まくらぎ切断グリッパー」の活用により、交換作業の一連のプロセスの多くで機械化が図られ、作業環境の改善や生産性の向上につながりました。 分岐まくらぎ交換や狭隘箇所でのまくらぎ交換の効率化に最適な「まくらぎ切断グリッパー」をぜひお試しください。

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