≪ご紹介≫レールテック独自のレール削正技術

2026-03-13

長野電鉄株式会社さまでのレール削正施工についてご紹介します!

Sakuseisha
目次

1.取材にご協力いただいた事業者さまのご紹介

 今回、長野電鉄株式会社さま(以下、長野電鉄さま)および長電テクニカルサービス株式会社さま(以下、長電テクニカルさま)にご協力いただき、削正作業について密着取材を行いました。
 長野電鉄さまは、レールテック独自の削正施工方法にご興味をもっていただき、今回「現場調査~実施工」を実現することができました。その一連の流れをレポートします。

長野電鉄様の車両
長野電鉄さまのご紹介

 長野電鉄さまは 大正9年(1920年)に創業され、長きにわたり長野県北部の公共交通を担い、地域に密着した多彩な事業を展開されています。鉄道事業では、長野駅〜湯田中駅間 33.1km・24駅 を結ぶ長野線を運行しており、沿線の通勤・通学輸送に加えて、志賀高原や湯田中温泉などの観光地へのアクセスを支えています。沿線には、歴史ある街並みや豊かな自然、季節ごとに移り変わる風景が広がり、車窓から多様な景観を楽しめる点も、長野電鉄さまの大きな魅力です。また、現在運行中の車両には、かつて首都圏で活躍していた車両(特急「ゆけむり」(元小田急ロマンスカー)、特急「スノーモンキー」(元成田エクスプレス)等)が多く活躍しており、懐かしいラインアップも魅力のひとつです。

2.レールテック独自のレール削正技術

 当社は、長年にわたりJR西日本の現場でレール削正作業を請け負っている実績から、独自のレール削正技術とノウハウを築いてきました。

 当社のレール削正の現場調査は、「目視確認」とあわせて「専門の測定機器等で詳細に計測」を行います。
 この作業により、データに基づいた施工計画を立てることができるため、個々の感覚による仕上りの差はほとんどありません。

 また、これまで培ってきたノウハウで、施工計画だけではなく「施工目標」と「施工方針」を事前に設定し、レール削正車での施工を行います。

 施工時には、事前に設定した箇所を機器等で再度計測し、必要に応じて施工計画を変更しながら最適なレール断面に仕上げます。

 計測データに基づくレール削正施工を行うため、これまで以上に仕上り精度が向上することはもちろん、施工前後のレール状態を比較することができます。
 今後のレール削正頻度の目安にもなり、レール延命に寄与することができます。

3.長野電鉄さまでの施工方法のご紹介

 長野電鉄さまでのレール削正施工は、当社の六頭式削正車を陸送で運搬し施工しました。今回、「現場調査~実施工」を取材しましたので、レポートします!

(1) 現場調査

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 今回の現場調査は、日中に実施しました。(取材日は、快晴で遠くの山々を綺麗に見ることができました!)
 この現場調査では、施工予定箇所にある支障物等の位置確認や、レール状態について入念に調査を行います。なお、レール状態のデータを基に最適な削正施工計画を検討するため、レール削正車を用いた施工は別日に行います!

 目視確認 

施工予定箇所にある支障物やレールを目視で確認し、内容を記録します。
この目視確認では、列車の車輪が接触している位置や幅を正確に測定し、施工計画に反映させます。
また、波状摩耗やきしみ傷といったレール傷がないか注意深く確認します。

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計測機器によりレール状態を計測
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 当社の現場調査は、レール状態の確認を目視と合わせて、持参した機器で「レール断面形状」と「レール長手方向の凹凸」の計測も行います。
 事業者さまからレール状態のお話をその都度お伺いしながら、計測を進めていきます。今回の計測は、技術者が目視確認して必要と判断した箇所を中心に行いました。

 この機器計測の前準備として、車両走行で付着した油等による汚れを取り除く作業を行います。この作業は地味に見えて実はとっても重要で、レール断面形状をコンマ単位で精密に計測するために必要不可欠な作業です。(パーツクリーナーで油等の付着部分を柔らかくし、レールを傷つけないように注意しながら作業を行っていました!) 

①レール断面形状の計測

レール断面形状の計測は、「新品レールの形状」と「計測箇所のレール形状」が、どの程度形状の変化が出ているか確認を行うため、左右レールを計測します。
この作業は、レール削正施工後にも同一箇所を計測するため、レールに印付けを行いながら作業を進めていきます。

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②レール長手方向の凹凸計測

レール長手方向の凹凸の計測は、波状摩耗の深さを詳細に確認することができます。
波状摩耗箇所や剥離箇所で気になった場所は、実際にレールを触って確認し、施工計画に生かすためキロ程と一緒に写真で記録します。

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その他計測

レール形状で気になる箇所がある場合は、その都度計測を実施します。
様々なツールを使用し、レール強度や変状の長さなどの計測を行います。なお、該当箇所は写真を撮って記録し、施工計画や施工後の状態確認に活用します。

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(2)施工方法の検討

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 長野電鉄さまのご要望や現場調査の結果から施工方法の検討を行います。まずは、施工方針や目標を設定し、施工計画を立てます。
 施工計画は、パス数や適用する削正パターンシークエンスだけではなく、独自の技術とノウハウを活かし「レール断面形状を確認するチェックポイント(コントロールパス)」も一緒に設定します。
 コントロールパスでレール形状を持参した機器を用いた計測を行うことで、施工中に削正パターンを必要により再検討することが可能となり、より理想的なレール形状に近づけることができます。

(3)レール削正作業の実施工

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 実施工日の日中に、陸送した六頭式削正車の仕業点検を行います。(この日も快晴でしたが、冬に近づいている長野県は風が吹くと寒かったです。)
 仕業点検では、各部品の点検を入念に行い、砥石を装着して正常に動くか確認 を行いました。また、今夜の実施工の打ち合わせも並行して行いました。

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~ここからは、 六頭式削正車の実施工 のレポートです~
(さすが長野県!11月でも、夜間はカイロが必須でした。)

 今回使用する削正車は、六頭式削正車のため砥石の削りカス(火花)が出ます。取材した施工箇所は、橋りょう上であり危険なため、入念な火花落下対策を行いながら施工を行いました。(もちろん橋りょうではない施工箇所でも火花対策を講じながら施工作業を行っていました。)

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当社のレール削正作業の特徴は、データに基づいた施工を行うことです。

 施工前にレールを目視や触診し、現場調査から著しいレール形状の変化がないかを確かめました。(急激な形状の変化はなかったようです!)
 また、施工計画で設定したチェックポイントでは、計測機器を使って数値の変化がないか確認 を行いました。

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 その後、レール削正車による「実施工」を開始します。
 実施工は、施工計画に基づき、砥石角度や圧力を変えながら丁寧かつスピーディーに行います。

 当社の施工は、 計画通りに「レールを削る作業」だけではありません。

 削正車の後方では、技術者が目視や触診を行い「レール形状の確認」をします。チェックポイントでは、設定したパス数の施工が終わり次第、計測機器を使用しデータでレール形状の確認を行います。この作業では、設定パス数で計画していた理想のレール形状になっているかを判断します。

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取材日の施工では、計測したデータを基に最適な施工計画に変更を行いました。

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 理想的な形状に仕上げるため、これまで培ったノウハウを活かし、現時点で最適な「砥石圧力・角度」「速度」「パス数」の変更を判断します。数値で見ることができるからこそ、技術者・作業員が同じレール形状をイメージすることができます。
(いろんなところで、技術者・作業員が確認会話を行っていました!)

 軽微な砥石角度の違いや圧力の違いに感じられますが、0.01ミリ単位で作業を行うレール削正作業には大きな違いとなります。施工計画を変更し、どのようなレール形状になったか把握するためチェックポイントでは必ず計測機器を使用し、レール形状の確認を行います。 
今回、施工計画から施工方法(砥石圧力等)を変更したことで、長野電鉄様のお悩みを解決できるレール形状に仕上げることができました。

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 レールテックでは、これまで培ってきた削正作業のノウハウと高度な技術力で、事業者さまのお悩みに応じたレール削正方法をご提案できます。
レール延命やレール管理にお悩みがあれば、ぜひお問い合わせください♪

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