今回は、NtiRT本格導入時の講習内容をレポートします♪
1. 取材にご協力いただいた事業者さまのご紹介
今回、西武鉄道株式会社さま(以下、西武鉄道さま)にご協力をいただき密着取材を行いました。西武鉄道さまは、当社の復元波形を用いたMTT施工を見学されたことがきっかけで、復元作業計画システムNtiRT(以下、NtiRT)にご興味をもっていただきました。
NtiRT導入について、西武鉄道さまでの「導入試験」から「本格導入」までの流れを記事にしてご紹介します!

西武鉄道株式会社さまは、西武グループの中核企業であり、東京都北西部と埼玉県南西部を中心に12路線・176.6㎞の鉄道網を持っておられます。
1日平均約165万人にご利用いただく「鉄道事業」と、沿線自治体や地域社会等と連携しながら沿線活性化を図る「沿線価値創造機能」から構成され、西武線沿線の魅力をさらに高めておられます。
2. NtiRT本格導入講習の実施方法

導入試験の説明会や実施工検証の結果などから約半年間ご検討いただき、NtiRT本格導入の運びとなりました。(ご検討期間中に、当社のMTT施工方法やNtiRTに関することなどご質問があれば、お気軽にお問合せください♪)
ここからは、全事業者さまに必ずご受講いただく、「座学」と「実技講習」の取材内容をお伝えします!
まず座学では、「MTT復元作業の基礎知識」「MTT整正原理」「NtiRTの使用方法」等についてご説明します。この内容は、導入試験の説明会よりもボリューム満点で詳しく堀り下げた説明となっています。その後は、NtiRTで「検測車のデータを変換」から「作業計画線を作成」までの一連作業を行っていただきます。導入試験時のNtiRTの操作は、すべて当社の技術者が行うため、西武鉄道さまは初めてNtiRTを操作されます!
今回は、翌日のMTT施工で使用する計画線を、2チームに分かれ作成されていました。チーム内で1人ずつ交代しながら操作し、それぞれ出来上がった計画線に対して話し合いながら、施工する計画線を決めておられました。
座学の間は、随時質疑応答ができる場となっておりますので、説明内容やNtiRTの操作に関しての疑問、当社でのMTT施工方法など、いろいろな質問が飛び交いました。当社にとっても大変貴重なご意見をいただくことができ、有意義な時間となりました。


現場調査は、当夜MTT施工をする線路で行い、座学で作成した作業計画線と照らし合わせながら進めていきます。
今回の講習からは、西武鉄道さまにローラーメジャーをご用意いただき、西武鉄道さま主体での現場調査となります。なお、当社の技術者も持参したローラーメジャーで一緒に計測しておりますので、計測結果を共有しながら現場調査で確認しておきたいポイントなどお伝えし進めますのでご安心ください!(導入試験での現場調査は、西武鉄道さまの保安体制の下、当社主体で行います。)
この現場調査は、データデポの実測距離が作業計画線に使用した「検測データのキロ程」と乖離がないかを確認します。また、扛上量・移動量を変更したい箇所や不動区間への取り付け等を確認し、都度メモを取りながら進めていきます!
今回の取材では、現場調査での疑問や、当社での現場調査の方法など質問されている場面を各所でみることができました。 疑問が生じた場合は、遠慮なくその都度お声がけください♪


現場調査の内容から、始点終点の位置や扛上量など、計画線を変更したい箇所がないか各チームで話し合いながら修正を行いました。(微修正なので、おおよそ1時間~1時間半で完了されていました♪)
修正中は、現場調査の内容を反映させる基準や修正方法、当社の技術者であればどんな修正をするか等を質問して、参考にされている場面もありました。当社の技術者もホワイトボードを使って、波形を図に表せたりと可能な限りわかりやすく解説できるよう努めておりました!
作業計画線の完成版は、USBに保存しMTTに取り込みました。当社の技術者も同行し、MTTに作業計画線が取り込めているか一緒に確認を行いました。問題なく計画線を各チーム取り込みができていたので、夜間作業に備えます!

いよいよ西武鉄道さまがNtiRTで作成した作業計画線を用いて、MTT施工を行います!MTTフロントには、インジケーターの動きや作業計画線の動きを確認するため、たくさんの方が乗り込み撮影などされていました。
当社の技術者Aも、西武鉄道さまのフロントオペレーターのサポートを行えるように、MTTフロントに待機していますので安心です!(NtiRTを使用しての質疑応答やMTT施工の提案など話をしていました♪)

線路では、突き固めの様子や仕上がり確認をされている技術者の方々が多くおられました。また、西武鉄道さまでは、MTT施工の前後に軌道検測装置や標準ゲージを使用して、線路形状や仕上がりの確認をされていました。
当社の技術者も、作業チーム交代の時間を利用して、レールの仕上がり確認をしていました。なお、線路で待機していた技術者Bは、ローラーメジャーを持参しており、必要であればいつでも計測できるよう備えていました。(きっちりと現場調査を行っておられたので、ローラーメジャーの出番はありませんでした!)

MTT施工終了後は事務所に戻り、MTT施工の振り返りを行いました。西武鉄道さまから、施工中に気になったことなどの質問があり、質疑応答の場ともなりました。当社の技術者が、NtiRTの活用方法や使用していく中で疑問点が生じた場合の問い合わせ先などお伝えし、本格導入の座学・実技の講習の工程を終えました。

3. NtiRT導入のご検討方法
NtiRT導入をご検討されている事業者さまには、「導入試験」にてNtiRTの使用体験をしていただいております。ぜひご興味のある事業者さまは、お問合せください。
① お問合せ
まずは、お気軽にお問い合わせください。
② 事業者さまとお打合せ
当社の技術者が、システムを用いて簡単にNtiRTの概要をご説明いたします!
③ NtiRT導入試験の実施
検測データをご提供いただき、当社の技術者が行います。
事業者さまのご指定場所にて行います。
現場調査および試験走行を、事業者さまのご指定箇所にて行います。
事業者さまのご指定箇所にて、実施工による検証を行います。
施工後の検測結果について、当社にデータをご提供いただければ可能な限り検証いたします。
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ご検討期間
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④ 本格導入のご契約
⑤ 本格導入講習の実施
- MTT復元作業の基礎知識のご説明
- NtiRTの使用方法のご説明
- NtiRTを使用して作業計画線の作成
- 現場調査
- 作業計画線の修正(必要により)
- MTT施工
⑥ NtiRTの本格使用開始
NtiRTを本格導入いただいた後も、当社の技術者がアフターフォローを行いますので、ご安心ください!

NtiRTは、事前に作業計画線を作成するので、経験値による仕上がりの差や、オペレーターの負担を軽減します。
さらに、MTTによる保線作業の時間・コスト・手間を大幅にカットすることも可能です!
MTT保線作業の課題やお悩みをお持ちの事業者さまは、お気軽にお問い合わせください♪
今回で、西武鉄道さまでの取材内容「NtiRTの導入試験から本格導入」のレポートは終了です!
お気軽にNtiRTについて当社までお問合せ下さい♪