線路内作業におけるVRを使った触車事故防止訓練で事故発生ゼロへ

2025-07-25

Vr2

outline製品のポイント

1.事例の概要

・触車事故の再発防止の取組みの一つとしてVRを使った訓練を導入
触車事故の再発防止の取組みの一つとして、列車の怖さが身に染みて分かる臨場感ある教育を実施するために、自社独自でVR用ソフトを制作。

2.解決した/解決を目指す課題

・列車の怖さが身に染みて分かる臨場感ある教育
定例教育では机上教育が中心で、同じような演練になりがちで臨場感に欠けていた。

3.導入の成果/効果

・VR教育導入後、触車事故・退避不良の発生は0件
VRの活用を開始して以降、触車事故防止に関する社内意識が高まり、触車事故・退避不良の発生は0件で推移。

4.応用可能性

・様々な労災防止のためのVRソフトの制作が可能
触車事故防止のためのVRソフトを独自制作した経験を基に、各種労働災害防止に関する効果的な教育に有効なVRソフトの制作が可能。

導入背景と課題


JR西日本電気テックでは、2017年に線路内作業において、線路内作業中に列車見張員が貨物列車と接触して死亡する事故が発生しました。この触車事故の再発防止の取組みの一つとして、列車の怖さが身に染みて分かる臨場感ある教育を実施し、二度と同種事故を発生させないという強い想いから、VRを使った訓練を導入するに至りました。

課題解決手法


VRを導入する以前の触車事故防止教育は、入社時研修にて線路際で実列車の通過を経験し、それ以降は各箇所で実施している連休明け教育や月1回の安全に関する会議でルールの再確認・演練を定例教育として行っていました。しかし、定例教育では机上教育が中心で、同じような演練になりがちで臨場感に欠けていました。
よりリアルで効果的な教育方法を模索した結果、VRを活用した訓練にたどり着きました。検討当時、触車事故防止訓練に関する市販のVRソフトはいくつか存在していましたが、それらの多くは初心者向けであったり、体験できるシナリオが限られていたり、据え置きタイプの機材で持ち運びには適さないものが多く、我々の求めるニーズには合いませんでした。そこで、自分たちの要望を叶えるべく独自にソフトを制作しました。

導入効果と実績


VRの活用を開始して以降、触車事故防止に関する社内意識が高まり、触車事故・退避不良の発生は0件で推移しています。

今後の展望


現在は実施できるパターンがそう多くない(昼夜選択・単線などに限定)ので、今後は雨天・降雪、橋梁・トンネルなど様々なパターンを増やしていきたいと考えています。また、他企業さまからの要望に応じたカスタマイズしたソフトの提供も随時行います。

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導入現場/顧客の声


JR西日本電気テックメンテナンスセンター
実現場では体験できないイレギュラーな状況や他では絶対に体験できない臨死体験を通じて、列車の怖さを実感することができました。そして、事故防止のためにどのような配慮を事前に行うべきかを再確認することができました。

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