直流き電電圧計測装置(DCVT)は、き電電圧を計測するための電圧計測装置です。き電線とレール間の電圧を装置に入力し、装置内の高抵抗と絶縁回路を通して変換した出力を得ます。装置の出力は、入力電圧に比例した電圧出力と電流出力です。
1.装置の目的・役割
従来、き電電圧の測定には直流変圧器(DCPT)、倍率器(RP)、変換器(SB 、REB)を組合せで使用していましたが、直流き電キュービクルの小型化のニーズに対応するため、1つにパッケージ化した直流き電電圧計測置(DCVT)を開発しました。さらに昨今の雷害対策にも対応するため、耐雷強度を向上させました。
2.小型・軽量化
当社の従来型である直流変圧器(DCPT) と倍率器(RP) の2 台組み合わせの設置に比べ本装置1 台とすることで小型軽量化・省スペース化をはかれます。(従来比:体積1/4 、重量1/4 )
3.電気絶縁性能の向上
入力回路部と出力回路部を完全絶縁しています。
入力端子の雷インパルス耐電圧は30kV を確保しています。(従来機種は20kV)
4.省電力化
当社の従来型である直流変圧器(DCPT) と倍率器(RP) の2 台組み合わせの使用に比べ、消費電力を大幅に削減しています。(従来比:99%減)
5.応答性の向上
当社の従来型である直流変圧器(DCPT) と倍率器(RP) に比べて急峻な変化に追従が可能となり、入力電圧の再現性が向上しています。
6.き電電圧の状態監視
き電電圧の加圧状態を出力接点で監視が可能な直流き電電圧検出器(別製品 もあります。)
7.まとめ
本装置は、直流のき電電圧を計測するための電圧計測装置です。当社の従来型である直流変圧器(DCPT) と倍率器(RP)の組み合わせ品と比較し、大幅な機能向上を実現しました。直流のき電電圧を計測される際には、是非弊社のDCVTをご活用ください!