全国各地には本来の役目を終えた古い鉄道車両が静態保存され、博物館や公園、学校などに展示されています。このような車両は野外で展示されているケースも多くあり、月日が経つと、車体や塗装の劣化が進行します。
当社は、そのような保存車両に対して車体の鉄工修繕や再塗装といったメンテナンスを施し、現役当時の姿を再現します。
※本記事はJR西日本テクノスが監修しています。

目次
1.保存車両が抱える課題とは
保存車両を長期にわたって維持する場合、次のような課題に直面することがあります。
(1)車体の腐食
蒸気機関車(SL)や古い電車の場合、その多くは鋼鉄製です。鋼鉄製の車両は現在主流のアルミニウムやステンレス製に比べて、腐食の影響を受けやすい特徴があります。
長期間放置した場合、見た目の美しさを損なうだけでなく、腐食が進行し車両が崩壊するリスクもあります。そのため、定期的に状態を確認し、必要に応じて修繕する必要があります。

(2)塗装の劣化
長年、紫外線や風雨に晒された車両の塗装は色褪せや剥がれといった劣化が見られます。
見た目の美しさを損なうことはもちろんですが、塗装は車体を保護する役目を果たしており、塗装の劣化は車体自体の劣化を早めることに繋がります。

(3)環境対策
古い車両には人体に有害な物質が含まれていることがあり、中にはそのまま残されているケースも見受けられます。車体の腐食等が進行することで、それらの有害物質が露出する可能性があります。
保存車両を残していく際には、有害物質への対策が求められます。
2.当社ができること
当社は保存車両が抱える課題に対し、主に以下のメンテナンスを承っています。
(1)車体の鉄工修繕
鉄道車両を熟知しているプロが劣化した箇所を修繕します。
(2)車体の再塗装
資料をもとに、塗色を忠実に再現することで、現役当時の姿に近づけます。
下地作業 塗装後
(3)有害物質への対策
人体に有害な物質が見つかった際も、専門の業者により、安全を確保しながら対処することが可能です。
その他、メンテナンスの希望がございましたら、ご相談ください。
3.施工実績の一例紹介
京都府立山城総合運動公園 蒸気機関車の塗装修繕工事
同公園内に展示中のC11形蒸気機関車の塗装修繕を行いました。
4.ご相談~施工までの流れ
(1)ご相談
当社までお問い合わせいただき、お客様の抱える課題やご希望をお聞かせください。

(2)現地調査
お客様のもとへ伺い、現物を確認しながら施工メニューを検討いたします。

(3)ご提案・お見積り
現地調査の結果をもとに最適な施工メニューを提案いたします。

(4)ご契約・施工
ご契約が成立しましたら、日程を調整し、施工に入ります。

5.まとめ
現役車両の保守・メンテナンスで培ったノウハウでお客様のニーズにお応えします。
旧国鉄、JRの車両に限らず、様々な鉄道車両に対応いたします。
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