西日本電気テックでは、変圧器絶縁油の油中ガス分析・油性能試験(絶縁油耐圧試験、全酸化度測定試験、水分量測定試験、固有抵抗測定試験)を行えます。
1.変圧器絶縁油分析とは
変圧器は、絶縁油と空気が直接触れて酸化しないような装置になっていますが、パッキンの劣化やシール不良、コンサベータ破れによって絶縁油と空気が触れると、絶縁油内部に水分が蓄積し、酸化が進みます。絶縁油への水分含有や、絶縁油の酸化が著しく進行すると、絶縁油内部にスラッジ(泥状物質)が発生し、コイルや鉄心に付着し始めます。スラッジは冷却効果を妨げ、熱による劣化が促進されるため、放置すると絶縁破壊につながるおそれがあります。そのため、定期的な試験により絶縁油が性能を満たしているか確認する必要があります。
2.油中ガス分析とは
変圧器内部で局部的な過熱・放電等により絶縁油や絶縁物が熱分解する際に生じた分解ガスを抽出し、内部異常の有無を診断します。ガスクロマトグラフ(気化しやすい化合物の同定・定量に用いる分析機器)を使い、メタン・エタン・エチレン・アセチレン・水素・一酸化炭素・二酸化炭素・酸素・窒素・可燃性ガス量を分析します。
3.油性能試験とは
耐圧試験・酸化度測定・固有抵抗測定・水分量測定を行い、劣化度を判定し絶縁性能を把握します。
4.分析実績(直近1年間)
検体数:1,052個