SLやまぐち号復活45周年イベントの目玉として、JR西日本グループが特別に発売する「SL動輪オマージュ -Type C57-」を開発しました。
この製品は、SLやまぐち号復活発足時からSLに関わってきた職人が、SLやまぐち号の技術と魅力を存分に感じていただけるようにと丹精込めて製作した作品です。
ぜひ実際にご自身の眼で見ていただき、SLやまぐち号を支えてきた職人の愛がこもった本製品から、発せられる”情熱”を体感してください!
※本記事はJR西日本テクノスが監修しています。
目次
1.SLやまぐち号復活45周年記念の特別アイテム
SLやまぐち号復活45周年イベントの目玉として、JR西日本グループが特別に発売する「SL動輪オマージュ -Type C57-」が登場します。
2.製品の魅力
- 正確な再現:C57の実際の図面を基に、第1,3動輪を真鍮素材を使用して製作。
- 付属品:SLやまぐち号を彷彿とさせる銘板プレートも付属します。
3.製作者の背景
このSL動輪オマージュの製作に携わったのは、SLやまぐち号復活発足時から、SL部品修繕に関わってきたJR西日本テクノス下関支店の秋山社員です。
秋山社員は、1977年に国鉄幡生工場に配属されて以来、在来線車両を中心にSL部品を含めた修繕を行ってきた匠です。
(1)秋山社員の経歴
- 1977年、国鉄幡生工場の機械職場に配属、その後、在来線(他車種)の車両部品を中心に機械加工で部品製作、修繕に携わる
- マツダ自動車への出向を経て、下関車両所、下関総合車両所に配属
- SL(C57)のメタル軸箱の修繕やD51主連棒の軸受け加工に携わる
- タービン発電機のオーバーホールや関連治具の製作も担当
(2)秋山社員の受賞歴
- 文部科学大臣賞 創意工夫功労者(2004年)
- 高度熟練技能者認定者(2005年)
- 日本鉄道機械協会 優秀技能賞(2007年)
- 【社内】安全推進社長表彰(2011年)
4.今回の製品に対する製作者の想い
秋山社員:
SLは非常に貴重な存在であり、その部品はほとんどが一品もののため、現在使用している部品への修繕が求められます。
この製品の製作にはこれまでのSL部品の修繕で培った技術が活かされています。
例えば、車両の台車部品のピンを入れる穴の部分は走行すると徐々に広がっていきます。
その広がった穴を修正し、また車両を走らせるためには、その穴の特徴に合わせた切削工具を毎回自作して、穴を削り、適したブッシュを入れるという作業が必要です。
経年による劣化傾向や使用用途等を考慮して、臨機応変に作業方法を検討、実施していく事を約45年継続しています。
修繕時は、前回修繕した時と異なる部分がないかを眼を凝らして探しています。
そして異なる部分を発見したら今まで培った技術を基に対応します。
本製品はその培われた技術をつぎ込んで製作しています。
今回の製品を見ていただくことで、日々鉄道車両の安全運行に携わっている技術を少しでも感じてほしいと思っております。
5.発売の詳細
- 発売価格:45万円(税込)
- 送料込
6.まとめ
今回紹介した「SL動輪オマージュ -Type C57-」は、SLやまぐち号復活45周年を記念した特別な商品です。
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