3DデータAR表示システムは、現場でスマートフォンやタブレットのカメラをかざすだけで、確認したい設備等の位置を簡単に把握することができます。今回はこのシステムの利用場面のご紹介をします。
1.システム利用場面その1「地下埋設管の表示」
最初に表示したい地下埋設管のデータを選択します。
従前は道路掘削工事の前に現場で図面を広げて地下埋設管の位置確認をしていましたが、AR表示をすることによって道路管理者と工事関係者が同じ画面を見ながら直感的に地下埋設管の位置を共有できるようになります。
当システムを利用することで埋設管の位置を探す時間短縮・省力化が可能です。
~こんな時に役立ちます~
・積雪等で路面が覆われた状態
・断水トラブル等で早急にバルブ・止水栓・給水栓の位置の特定が必要な時
・震災での広域にわたる家屋倒壊・大規模火災により、現地の様子が大きく変化している状態
2.システム利用場面その2「現地調査箇所の表示」
最初に表示したい現地調査箇所のデータを選択します。
あらかじめ図上で選点しておいた現地調査箇所が画面上に黄色バーで表示(旗揚げ)されます。
道路沿道に目標物が無くても旗揚げされるため、調査地点を探す時間を削減できます。
~こんな時に役立ちます~
・交通量の多い幹線道路での現地調査における調査地点の特定
・田畑などの目標物が無い土地においての現地調査
さらに隣接する敷地の立ち入り制限区域の境界線もあわせて表示することができます。
調査員は調査地点間の行動範囲を直感的に認識できるため、誤って規制エリアに侵入してしまう事故を防ぐことができます。
3.使用の前に…現場での位置補正機能
GNSS衛星から得られる測位情報には誤差が含まれているため、使用時に位置補正が必要です。
QRコードを読み込むだけで誰でも簡単に補正の操作を行うことができます。
3DデータAR表示システムについてはオンライン商談窓口までお気軽にお問合せください。
次回は電力事業への取り組みについてご紹介します。
アジア航測株式会社 オンライン商談 online-sales@ajiko.co.jp