新幹線用まくらぎ交換編成のポイント
山陽新幹線では地震による被害の拡大防止のため、逸脱防止ガードの整備をおこなっています。
バラスト区間において、現状のまくらぎ3TC・3HCから逸脱防止用まくらぎに交換するにあたり、1日で大量にまくらぎ交換ができる【まくらぎ交換機編成】をJR西日本が2016年に開発・導入しました。
通常まくらぎ 逸脱防止ガード用まくらぎ


まくらぎ交換機編成概要
まくらぎ交換機編成は3編成で構成されており、まくらぎ交換機構(SES170)・道床整理機(SFM20)で構成されています。回送時は3編成を連結して移動を行い、現地では各編成を切り離して作業を行います。
弊社はまくらぎ交換機構(SES170)を使用し、まくらぎ交換を行っています。


まくらぎ交換機構(SES170)システムごとの機能
〇シャトル

まくらぎ交換機構(SES170)には198本の逸脱防止用まくらぎを積載でき、車上で走行できるまくらぎシャトルにより、まくらぎを交換機に供給します。
〇バキューム

バキュームシステムは3本のノズルで軌間内外のバラストを吸引する方法で撤去するシステムです。
〇マイピュレーター

マイピュレーターはレールを独自に吊り上げ、軌間内でまくらぎを自動で回転させ撤去・挿入するシステムです。
〇締結ユニット

締結ユニットはマイピュレーターが交換した新まくらぎを自動で間隔を調整し、クリッピングするシステムです。
担当者よりひと言
2016年に本機を導入後、これまで日々施工を行っています。今後も安全な山陽新幹線の構築のため、安全に作業を推進していきます。
問合せ窓口
広成建設株式会社
TEL:082-264-1724