2024.07.23

横浜事業所 鉄道車両電気部品コイル製造についてのご紹介

【アイキャッチ】鉄道車両電機部品コイル製造についてのご紹介

当社の横浜事業所では、鉄道車両用 電動機 コイル・リアクトルコイルの製造・修繕及び電磁流量計用コイル製造を専門に行っています。

最近では直流電動機のコイル巻替えなどを施工できる会社も減少している中ではありますが 、横浜事業所では様々なニーズにお応えできるよう日々取り組んでおります。

 

本記事では、横浜事業所の成り立ちと鉄道車両用電気部品コイルの製造工程について、ご紹介いたします。

 

富士電機製作所 横浜事業所について

横浜事業所は、1957年1月に「有限会社共進電業社」として創業を開始し、鉄道車両電機部品コイル製造・修繕、電磁流量計コイル製造を行っておりました。

2022年10月に後継者問題により、富士電機製作所が事業譲受し、当社の横浜事業所として開所しました。

221003 横浜事業所開所式

2022年10月 横浜事業所開所当時

2024年6月現在で、パート社員を含む23名体制で活動しております。

 

鉄道車両用電気部品コイルの製造工程

横浜事業所の事業の主力である、鉄道車両用電気部品コイルの製造工程をご紹介します。

 

1.コイル巻き作業

コイル制作の最初は、 製作するコイルに合った木型を巻線機に取り付け、銅やアルミの電線を熟練の作業者が木型に巻き付けていきます。

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木型に電線を巻き付け

1_コイル巻き作業②.

巻線機で作業中

 

2.端子付作業

巻き上がったコイルの端部にコイルを保護しながら端子を溶接していきます。

2.端子付作業

端子のロー付け

 

3.絶縁作業

3_絶縁作業

端子が付いたコイルに絶縁材料を巻き付けていき、ワニスが浸透しやすくしていきます

 

4.ワニス真空加圧 含浸作業

絶縁材を巻き付けたコイルに真空加圧含浸装置を使用して、コイルの隅々までワニスを浸透させていきます。

4_真空含浸タンク外観

真空含浸タンク外観

4_タンク内部へコイルをセット

タンク内部へコイルをセット

5.乾燥作業

含浸の終了したコイルには、決められた寸法に硬化させるために指定寸法の金型を取り付けます。

真空含浸でワニスが浸透したコイルを 乾燥炉で一定時間定温で加熱し、ワニスを硬化させた後、金型を外します。

5 乾燥作業

 

6.落成品検査~完成!

ワニスの硬化したコイルは指定された 外観寸法、電気的性能を測定、在姿検査を行い落成させます。

鉄道車両電機部品コイルの完成品

完成品

完成されたコイルは、電動機(モーター)やトランス(変圧器)といった鉄道車両には欠かせない部品として、取引先へ出荷され、全国の鉄道車両で使われております。

 

まとめ

当社は、全国の鉄道会社の電動機メンテナンスの専門会社ですが、2022年10月に横浜事業所を開設し、コイル製造も手掛けております。

鉄道業者様はもちろん、一般産業の会社様からお問い合わせも大歓迎です!

コイル製造に関するお困りごとやご質問がございましたら、どんな些細なことでも構いませんので、どうぞお気軽に当社までご連絡ください。

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