1.開発の目的
在来線では、PCまくらぎ化が進む中、パンドロール型eクリップを使用した締結装置が多く導入されていますが、取付作業は専用治具の*パンプーラーによる人力での作業となっています。本作業は重労働で、時間を要する作業となっているため、作業員の労力軽減と生産性向上はかることを目的として開発いたしました。
PCマクラギ締結装置種別
*パンプーラー(e型クリップ用)
取付時、取外し時共にeクリップ上部にパンプーラーの爪を掛け、ショルダーを反力にし、作業をおこないます。
2.作業の課題
(1)施工性
作業延長が長くなることで、作業員の作業量が増加し、疲労による作業効率 が低下することとなり、悪循環となっています。また、作業時間が限られているが時間を要しています。
(2)安全面
ハンドロール型eクリップ締結をおこなう際、転倒や腰痛等の労災が発生する可能性が大きく、疲労による安全意識の低下などによる労災事故を誘発されることが想定できる。
3.開発概要
(1)検討内容
- レールの内外側の締結装置取付が同時に可能であること
- 反対側レール付近の作業性を損なわない構造であること
- 左右レールの締結装置を同一方向に取り付けが可能であること
- 締結装置周辺の道床バラストが支障しないこと
- eクリップ取付時の介護者の挟まれ等の労働災害リスクの低減
- 作業員が中腰等無理な姿勢にならないこと
- パーツを付け替えることなくレール種別(高さ)に対応が可能であること
- 機械が軽量であり、持ち運びが容易であり、現地で組み立てや分解をおこなわないこと
- 手元照度の確保
4.eクリップ締結機
5.まとめ
本機械にご興味がありましたらお問い合わせをお待ちしております。