ポイント
・第4種踏切における一旦停止の促進に寄与する製品「踏切ゲート-Lite」と改良版「Lite+」を導入。
・視認性を高め、遮断桿により踏切であることを通行者に認識させ、一旦停止や左右確認を促進。設置後の一旦停止率95%
・軽量樹脂基礎で施工が簡単なだけでなく、メンテナンス性も考慮し部品交換が可能。勿論、各種耐久試験も合格。
・第4種踏切が多く存在する鉄道の利用環境下を考慮し、小型特殊自動車通行にも対応可能
特徴
第4種踏切(遮断機や警報機設置無)は事故発生率が高く、JR西日本に多数存在しています。恒久対策(廃止・1種化)には、多大な費用や期間を要すること、第4種踏切での事故は3件/年程度発生していた背景や、「通行者が左右確認を行わずに踏切内に進入することを起因した事故が大半を占めていることから暫定的な対策として、踏切手前で一旦停止を促す装置「踏切ゲート」シリーズを開発・導入してきました。今回は、現在主流に導入している「踏切ゲート-Lite」と小型特殊自動車が通行可能となるよう改良を施した「踏切ゲート-Lite+」について紹介いたします。「踏切ゲート」シリーズを設置後は、通行時の一旦停止率は95%となり、設置前の20%と比較して大幅に向上していることを確認しています。

踏切ゲート-Lite
- 主仕様: 手で遮断桿を持ち上げ、一旦停止を促す。水平に押し開けることで迅速な退出が可能。


- 可動部: ドアクローザー機構で自動的にゆっくり閉じる。滞留防止効果あり。
- 遮断桿: 軽量で高齢者や子供にも扱いやすく、視認性の高い色と反射材を使用。
- 案内看板: 使用方法や注意事項を明記し、夜間視認性を向上する反射材を使用。
- 基礎: 軽量樹脂により、少人数・短時間で施工可能。


踏切ゲート-Lite+
- 主仕様: 小型特殊自動車対応。上下方向および斜め上方向に開く機構。


- 可動部: 強化構造で車両通行に対応。
- 遮断桿: 軽量で視認性が高く、傷防止の養生フィルム付き。反射材を使用。
- 案内看板: 踏切ゲート-Liteと同様。
- 基礎: 踏切ゲート-Liteと同様。
仕様
耐久試験: 振動試験(JIS E3014)、高温/低温試験(JIS E3019:2018)、支持力試験、耐風試験など実施。20万回開閉後も異常なしを確認。
活用事例
導入箇所: JR西日本管内120箇所以上の第4種踏切に設置済
参考資料
https://www.westjr.co.jp/press/article/2025/04/page_27931.html