乗り心地を意識した線形の確保 ⇨ 直結4形スラブ長波長整備の施工品質向上に向けた取り組み
1.従来工法の課題
*¹スラブ長波長整備において、移動量を付与する際にバール等による作業では、付与した移動量を保つすることが難しく、*²レールの小返りによる締結装置緊締時の誤差が発生します。
*¹スラブ長波長整備とは
列車の左右動揺(揺れ)と相関がある長い波長の通り狂いの整備を言います。
*²レールの小返りとは
レールが軌間の内方または外方に傾くことを言います。
2.開発仕様
本製品は、T型の柄を回すことでレール底部を押し出す構造であり、必要な移動量を確保した位置で締結されるため、誤差の発生が無くなり作業の効率化と施工精度の向上がはかられます。
3.軌道構造の違い
①スラブ軌道(PCコンクリート版で支持しています。本治具はこのような軌道構造(直結4形)に対応します。)
②バラスト軌道(マクラギを砕石で支持しています)
4.まとめ
スラブ軌道移動量付与治具は、2018年9月14日に特許を取得しています。 出願番号 特願2015-011973