電柱を把持する(掴む)機能をもつ軌道陸上兼用の車両による電柱の建替を推進しています。
1.導入の目的は?
長尺な重量物を取り扱う電柱建替え作業は、多くの労働力を必要とするとともに、高所作業などの危険な作業や、上空の電線等を支障しない配慮を伴います。そこで、これらの作業を機械に置き換えることで、作業を安全かつ効率的に行い、労働力を低減することを目的に電柱ハンドリング車を導入しました。
2.クレーンを使った従来工法との違いは?
鉄道軌道内における電柱建替え作業において、従来の軌陸クレーン車では、ブームとワイヤーの旋回領域に支障する上空の電線等を支障移転(移設)する作業に時間と労力を必要としていました。電柱を直接把持する工法を採用したことにより支障移転する作業が大幅に減少しました。
3. 把持した電柱は落下しないの?
チェーンブロックで、電柱と本体を固定(繋いでいる)するとともに、把持シリンダーの圧力低下を監視する安全装置により、落下する事はありません。
4. いままでどのくらい施工してきたの?
2018年に登場して以来、2018年24本、2019年54本、2020年92本、2021年126本と、着実に実績を積み上げています。
【まとめ】
販売は、㈱タダノが行います。
狭軌・広軌共に使用できます。