製品情報

2023.07.12

「NtiRT」復元作業計画・MTT制御システム

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当システムでMTT保線作業のさまざまな課題やお困りごとを解決します。

1.「NtiRT」復元作業計画・MTT制御システム開発のきっかけ

 線路のゆがみを直し乗り心地向上を図るためには、マルチプルタイタンパ(以下、MTT)と呼ばれる大型保守用車両を用いての軌道整備は必要不可欠です。

マルチプルタイタンパ(通称MTT)

 MTTの作業方法には一般的に、MTTが搭載する弦で相対的に整備を行う「相対基準作業」、線路実線形を測量し理想的な線形に整備を行う「絶対基準作業」の2種類があります。

 しかし、どちらの作業方法にも以下のような課題があります。
   相対基準作業…… 理想的な線形に整備することが難しい
   絶対基準作業…… 事前測量が必要であり、コスト・時間・労力がかかる

 このような課題を踏まえ、レールテックでは軌道検測車のデータを活用したJR西日本独自システム「復元波形」を使用し、MTT作業の労力やコスト削減を図ってきました。この「復元波形」を用いたMTT作業について、他の鉄道事業者様よりお問い合わせをいただく機会がありました。

 しかし、「復元波形」を用いたシステムはJR西日本独自のものであったため、他の鉄道事業者様では使用することが不可能でした。

 そこで、この「復元波形」を用いたシステムを他の鉄道事業者様でもご使用いただくために、〝「NtiRT」復元作業計画・MTT制御システム 〟の開発はスタートしました。この開発は、これまで私たちが培ってきたMTTによる軌道整備の理論と、保線の技術によって鉄道業界全体の安心・安全を底上げしたいという想いで創り上げたものになります。

MTTイラスト

2.「NtiRT」のイチオシPOINT

▪既存のMTT(Plasser&Theurer社製)に導入可能
 システムをPCにインストールすることで、導入完了!

事前測量は不要
 必要となるのは簡易な現場調査のみ!時間や天候に左右される現場測量は必要なし!

事前測量は不要

ボタンひとつで「作業計画」を作成
 システムに「検測データ」を取り込むことで、事前に机上で作業計画が作成可能

ボタンひとつで作業計画を作成
システム操作画面

整正作業時のキロ程誤差を自動補正
 検測データと実際の整正作業時のキロ程の誤差をデータデポごとに補正し、位置合わせ

自動補正
(※MTTエンコーダー誤差0.1%以下)

当社独自のC点ダイレクト工法を導入
 現場の線形が曲線諸元線形と大きく乖離している場合も、最適な扛上量や移動量を算出し、軌道を最大限に良化!踏切や橋梁などの不動点箇所への取付け精度も大幅に向上!

C点ダイレクト工法

良化度の推測
 施工後の線形データを予測し、施工前のデータと比較して線路の良化度を推測可能

仕上がり予測

乗り心地を考慮した整正
 列車動揺と軌道変位の相関性から、乗り心地に影響する軌道変位を狙い、最低限の移動量で整正

MTT操作もシステムが対応
 作業仕上がりの経験値差がなくなり、安全性が向上!

MTT操作

3.「NtiRT」導入によって実現可能なコスト削減

 MTTによる保線作業の時間・コスト・手間を大幅にカットし、どんな現場でも計画通りの作業を実現します。

◎人員削減
  ▪MTT操作の1名対応を実現!(※ワンオペ装置追加搭載MTTに限る)
  ▪MTT作業中のオペレーターの負担を大幅に軽減
  ▪「フロント」「タンピング」オペレーターの役割を1名で対応可能
  ▪システムが作業をアシスタントするので、経験や勘に頼った調整は不要
  ▪「熟練のオペレーター」や「経験の浅いオペレーター」の経験差はなし

◎時間削減
  ▪軌道検測データがあれば事前測量不要!
  ▪システムが自動的に復元波形を演算し「作業計画」作成
  ▪事前に「作業計画」が作成できるため、システム上でシュミレーションが可能
  ▪実際の現場に合わせた作業計画線の変更や修正が可能


◎コスト削減
  ▪システムが自動的に作業計画を作成するので労力削減
  ▪「フロント」「タンピング」オペレーターの役割を1名で対応可能
  ▪計画精度の高い作業を実現可能

4.まとめ

 復元作業計画・MTT制御システム「NtiRT」は、JR西日本をはじめ、その他鉄道事業者様に導入実績があります。MTTによる保線作業のさまざまな課題やお困りごとを解決します。

MTT

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